本屋にはお金を浪費させる魔力か何かが働いていると思いませんか?思いますよね。思います。はい。
どうも、ノーブック、ノーライフ、ノスクです(読みにくい)
このブログを始めるときに書評を書くつもりはなかったのですが、あまりにも良い本に出会ってしまったので居ても立っても居られなくなりまして筆をとりました(キーボードを叩きました)
筆をとったものの、書評をどういう風に書けばいいかあんまりわからないので、タイトルにある
- 美しく、
- 深く、
- 壮大で、
- とんでもなくわかりやすい
に沿って書いていきます。
父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。
美しい経済の話
なぜ、経済の本が美しいのか?
経済の本といえば、“学術的”とか、“小難しい”とか、“専門用語がたくさん”とか。そういうイメージありますよね。そういう意味での“美しさ”も世の中にはありますが、この本はそういった類のものとは相反する本です。
では、何が美しいのか?
それは文章力。
その証拠に、帯に書いてあることがとてもわかりやすいのですが
「近年、最も圧倒された本。経済をこれほど詩的に語れる書き手が、いまほかにいるだろうか」
–ブレイディみかこ氏
そう、この本は一般的な経済の本と違い、詩的なのです。
物語のように、ページをどんどんめくりたくなる。そういった類の“美しさ”があります。
深い経済の話
深さ。ぼくがこの本で一番興味深いと思ったのは深さです。
ぼくの深さの解釈は、分野の深さ、言い換えれば専門性の高さだと思っていました。
しかしこの本は、経済の本ではありますが、経済の話だけで終わらない。そもそもの本の語り始めは「なぜこの世に格差があるの?」という娘の問いから始まります。格差、お金、金融、環境、政治、機械。
この世界の廻り、仕組み、本質的なものが見えてきます。
壮大な経済の話
壮大さは歴史。
この本は経済のはじまり、市場のはじまりから語られます。
お金が生まれる前の経済。本質的な経済の形。
そこからの市場、お金、経済の進化。
そしてこれからの経済。
壮大な時代のストーリーがあります。
とんでもなくわかりやすい経済の話
この本の特徴として、とてもわかりやすい。
とんでもなくわかりやすい。
わかりやすいわけを自分なりに考えました↓
- 専門用語が恐ろしく少ないこと。
- 歴史を順に追っていること。
- 人気映画や物語を例に出していること
1つ目、2つ目は今までにも紹介しましたが、とにかくページをめくりやすい。読みやすい。理解しやすい。優しくて易しい。
そして3つ目。「マトリックス」や「フランケンシュタイン」などを引用して例えています。
「え、その2つ全然知らないけど、大丈夫??」
大丈夫です。ぼくも1つも見たことなかったので笑
著者が日本人ではないので、例に出てくるのは海外映画が多いです。(名前は聞いたことあるものばかりでしたが)
知らない人でもわかるようにあらすじも丁寧に書いてあります。
「経済の話」まとめ
“経済の話”というととっつきにくいイメージですが、だからこそいままでとっつきにくくて敬遠していた人こそ読んでほしい一冊です。
自分も経済の中にいる。経済の一員である。そんな当事者意識を持たせてくれる一冊です。
是非!
以上でーす
父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。