心理学を学ぼうと思っても、何から手を付けていいか、どの本が良いのかって悩みますよね。ぼくもそうでした。
今回は、メンタリストDaiGoさんがおすすめした心理学の本を紹介します。
それが、こちら「影響力の武器」です。
心理学を学びたいならまずはこの本!というのが「影響力の武器」です。
今回は「影響力の武器」の内容やおすすめポイント、個人的に読んでよかったことなどを紹介していきます。
「影響力の武器」を読んだきっかけ
手に取ったキッカケは、やはりメンタリストDaiGoさんがおすすめしていたからです。
DaiGoさんは人生を変えた本として「影響力の武器」を絶賛しています。
ちょうど、「心理学について少しだけかじっておきたいな」と思っていたので、大学の図書館で借りて読みました。
なぜ心理学の本を読もうと思ったのか
「心理学について少しかじっておきたいな」と思った理由は2つありました。
1つは人間関係です。
ぼくはかなりの人見知りです。誰かとしゃべることを考えるだけでお腹が痛くなりますし、「人間関係とか面倒だから1人で生きていこう。」と考えるタイプの人間です。
特に、お願い事をするのが苦手で、「迷惑じゃないかな」と顔色をうかがってしまいます。
反対にお願い事をされるのも苦手で、「断ったら相手が困るんじゃないかな」と絶対に断れないのです。
しかし、この先もこんな風ではいけないので、社会心理を学べば、もっと楽にこのようなコミュニケーションが取れるんじゃないかな、と思っていました。
もう1つはビジネスです。
ぼくは将来起業をしたい、自分のビジネスを持ちたいと思っていて、
この先ビジネスをやっていくうえで、社会心理はマーケティング戦略にも役に立つかなぁと思い立ったことがキッカケです。
人の心を揺さぶるコピーや、売り文句は、どのようなものなのか
そういったことを知りたくて心理学について興味を持ちました。
「影響力の武器」誰が書いてるのか?
著者はロバート・B・チャルディーニという米国を代表する社会心理学者で、現在はアリゾナ州立大学の教授を務めています。
「影響力の武器」の内容
『「影響力の武器」は社会心理学の本です。』というと難しいように聞こえますが、ぼくらの日常に潜む心理の話です。身近な問題で、誰もが一度は経験したことがあるもので、理解もしやすい内容になっています。
動物には固定的で自動的な行動パターンがあります。
例えば、七面鳥の母鳥はヒナ鳥を見分ける際に「ピーピー」という鳴き声のみを判断材料としていて、「ピーピー」という音を出せば、たとえオモチャだとしても面倒を見ます。
このような動作パターンを、固定的動作パターンといいます。
人間にも固定的動作パターンに似たような自動的な反応があります。
人間も動物も、状況内の関連情報のなかの、たった1つの特徴によって引き起こされる傾向がある。
影響力の武器―ロバート・B・チャルディーニ
七面鳥の例のように、見た目や匂いなどの、ヒナ鳥を認識する多くの情報を無視し、母鳥は「鳴き声」というたった1つの特徴によって判断を下しました。
このような行動は、実は人間にも見られます。
例えば、あなたは奮発して良いスーツを買おうとしています。このとき2万円のスーツと8万円のスーツではどちらを選びますか?
このようなとき、人間はスーツの質感やデザインよりも、値段という要素に大きく引っ張られてしまいます。なぜなら「高価なもの=良質なもの」という固定的な思考が身についてしまっているからです。
この値段というたった1つの特徴によって判断を下してしまう自動的な行動が、人間にはいくつもあります。
人間における自動的な行動は魅力的で、このポイントを押さえておけば、相手にYESと言わせることが容易になります。
しかし反対に、このような固定的行動パターンに熟知した人の前では、相手の思うがままに動かされてしまうのです。
このような原理を影響力の武器(weapon of influence)といい、この本では6つの影響力の武器を紹介しています。
「影響力の武器」おすすめポイント
おすすめポイント① 豊富な事例
心理学というのは、ぼくらの日常の行動や言動が元となっていますよね。
しかし、「心理学」という言葉は少し学問っぽくて、難しそう。そう思っていませんか?
ぼくは思っていました。聞いたことがない専門用語が出てくると耳をふさぎたくなるタイプの人間なので笑
しかし、「影響力の武器」は専門用語がほとんどなく、多くのわかりやすい事例を出してくれます。
例えば、
バラエティー番組にはスタッフさんやお客さんの笑い声が入っていますよね。あれも心理学を利用したもので、理由があるのです。
他にも、
- スーパーの試食をしたあと、ついつい買ってしまうのはなぜか
- 行列についつい並んでしまうのはなぜか
- 車を買うときにいつの間にか値段が膨れ上がっているのはなぜか
など、日常の意思決定に関わる事例が多く紹介されています。
おすすめポイント② 章ごとにまとめと設問が付いている
章の終わりに必ずまとめと設問がついています。
事例をバーッと読み終わった後に、それらがまとめてあり、大切なことは設問になっているので、理解度が高まります。
全部読むのが面倒なあなたはまとめのみを読むだけでも十分ですし、
全部読み終わってしまったあなたは、復習として1ヶ月後くらいに設問に取り組めば、どこを忘れているのかがすぐにわかりますし
様々な使い方ができ、記憶の定着を助けてくれます。
おすすめポイント③ 章ごとに防衛法も記載
「影響力の武器」では6つの武器が紹介されています。
これらの武器1つ1つに対する防衛術も紹介されています。
これがわかれば、トークが上手なセールスマンに流されることなく、自分の思考で意思決定が可能になりますし、
スーパーで計画になかったものがカゴに入っているということもなくなります。
「影響力の武器」の唯一おすすめしないポイントとしては、読者に優しすぎて、分厚い見た目をしてしまい敬遠されることですかね笑
実際読み進めやすいし、厚い本に拒絶しがちな方は先ほど書いたようにまとめだけ目を通すのもおすすめです~
個人的に「影響力の武器」を読んで良かったこと
心理学を身近に感じられた
これまでも心理学の本は何冊か読んできたのですが、「ふーん、そういうのがあるんだ。で、いつ使うの?」というものが多かったです。
カクテルパーティ効果という心理学の用語があります。
これは、「たくさんの人がそれぞれに雑談しているなかでも、自分が興味のある人の会話、自分の名前などは、自然と聞き取ることができる」というもの。
「へー、すごいなぁ」とは思いましたが、
「それを知ったからってなにになるの?!」感がすごかったです笑
だから、心理学は学問だと勝手に思っていました。
しかし、「影響力の武器」を読んでから、テレビを見ていても、人と話をしていても、「これは心理学だ!」と思えることが増えました。
人間関係が良くなった
これはマジです。
心理学で人間関係?なにかダマしてるんじゃないの??
と思うかもしれませんが、心理学を使えば、少ない労力で良質な人間関係を作ることができます。
これは、「影響力の武器」のなかの「好意」という武器が非常に役に立ちました。
どちらかが損をするわけでもなく、win-winの関係を作ることができたのは「影響力の武器」のおかげです。
ただ、それは友達が増えたというわけではありません。なので、友達を増やしたい人にはこの本はおすすめできません。(ビジネスの勧誘みたいになっちゃった笑)
大切な数人と、強いつながりを持ちたいあなたに、おすすめです。
ビジネスについては、ぼくはまだ活用できていません
この記事の初めに、心理学をビジネスに生かしたいという話をしましたが、まだビジネスを開始できていないので、これに関しては調査中です。
しかし、「影響力の武器」の事例を見るとわかりますが、ビジネスへの応用が最も頻繁に出てきます。
マーケティングや営業、商談などでは大いに役立つ心理学だと確信しています。
まとめ
内容やおすすめポイント、個人的に良かったことを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
心理学は、コミュニケーション能力やビジネスなど、多くの場面で役に立ちます。
心理学勉強するぞと気合が入っているあなたも、イチから学ぶのが面倒なあなたも、
ぜひ1度、目を通してみてはいかがでしょうか。