「えー!あの有名な○○の内定もらったの?!すごーい!!」
こんな言葉を、就活生のみなさんは言われてみたいのではないでしょうか?
「だから、とにかく有名な企業に入ることを目指す。」
しかし、その考え方、”大手病”かもしれません。
この記事では、大手病の危険性と、対処法について紹介します。
実は大手病は、就活だけでなく、これからの人生においても、かなり影響します。今のうちに断ち切ってしまいましょう。
大手病とは
そもそも、大手病とはどのようなことを言うのでしょうか?
名前からもある程度想像がつくかと思いますが、
大手病とは 「就職活動において、大手ばかりを受けてしまうこと」です。
これは、「自己分析の結果、大手でやりたいことがある!!」と言う人は当てはまらず、
どちらかというと、「大手に入らなければダメなんじゃないか」というマイナスな心理からくるものです。
大手病にかかる就活生は多い
大手病にかかってしまう就活生は非常に多いです。
特に現代の大学生の親世代は、「立派な企業に入ることが人生で最も大切なこと」「立派な企業に入れないと、親戚近所に顔向けできない」という思考の人も多く(全員じゃないよ)、親の期待に応えようとしたり、親の干渉が大きすぎたりすると、おのずと大手病になってしまいます。
大手病になってしまうと、就職活動が非常に困難になってしまいます。
そうならないためにも、大手病にかかる前に対策しましょう。また、すでに大手病なら、直ちに対処しましょう。
この記事を読み進めていけば、大手病を改善することができますよ。
あなたは大手病か、確かめよう
とくに次の4つに当てはまる方は、大手病の可能性が高いです。
1つでも当てはまったら大手病の可能性が高いです。
あなたはどうですか?当てはまったなら、今すぐ対策をしましょう。
大手病にかかる原因
では、なぜ大手病になってしまうのでしょうか。大手病にならないためにも、原因を把握しておきましょう。
周りの目を気にして就活している
「親からのプレッシャー」「周りの就活生との比較」など、周囲の期待に応えたいという気持ちは、大手病の原因になります。
人間というものはついついプライドが高くなってしまう生き物です。
特に高学歴の学生にこの傾向が強く、「いい企業に就職しなきゃいけない」というプレッシャーを感じている人が多いようです。
「良い企業に入って、周りに認められたい。」そんな気持ちは大手病の元です。持つなとは言いませんが、注意が必要でしょう。
認知度が高い=優良だと思っている
もちろん優良で有名な企業も多いですが、企業の知名度なんて、CMを打っているとかその程度です。
とくにBtoB(企業に対して商売をしている企業)は、就活生が知らないような企業も多くあります。
いまこの記事を見ていて、「認知度=優良」だと思っていた就活生は、これから業界研究や企業研究に力を入れるといいでしょう。
大手病にかかるのはなぜ危険?
では、大手病にかかるとなぜ危険なのでしょうか?
視野が狭くなる
何度も言いますが、日本には隠れた優良企業がいくつもあります。
そんな中で大手のみに絞ってしまうのは、非常にもったいないです。
日本における大企業の数は、全体の0.3%と言われています。
始めからその0.3%に絞ることは、もちろん条件なども狭くなりますし、自ら門を狭くしているだけですよ。
受からない
大手ばかり受けていても、門が狭いため、受かりにくいのはもちろん、学歴もハイレベルになっていきます。
通常の企業よりも倍率ははるかに高く、”数打てば当たる”といったようなものではなくなってしまいます。
大手病だと、”全落ち”なんてことも珍しくありません。
挫折する
就職活動とは、企業と就活生とのマッチングですが、やはりお祈りメールは精神的にキツイもの。
大手ばかりを受けていてなかなか内定がもらえないと、「社会に受け入れられていないのではないか?」と不安になるものです。
モチベ―ジョンを保てなくなり、精神的にも辛くなってしまい、挫折しやすくなってしまいます。
大手病にかからないためには
どこでも就職できれば良いと考えるのは極端ですが、逆に大手の企業にしか就職したくないというのも、偏った考えになってしまいます。
大手病にかからないためにも、しっかりと対策をしましょう。
就活の軸を確立しよう
大手病になる人の多くは、就活の軸が確立していないことから、自分ではなく周りを気にして就活をしてしまうことが多いです。
まずは就活の軸を確立させ、自分がどのような軸で進めていくのかを確認しましょう。
そのために、自己分析をし、まずは自分を理解しましょう。
大手病にかかる人の多くは自己分析をめんどくさがっている人が多い傾向にあります。自己分析のやり方を紹介している記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
認知度やネームバリューに囚われず、企業を調べよう
大手病にかからないためにも、中小企業も含めてしっかり調べましょう。中小企業でも優良な企業はいくらでもあります。
ネームバリューに囚われずある程度広い視野を持って企業研究を行いましょう。
大手病を断ち切る
では、大手病になってしまったらどうすればいいのでしょうか。大手病を断ち切る方法を紹介します。
親や周りを断ち切る
大手病の多くは、周りを気にして就活をしています。
一度、思い切って距離を置きましょう。
就活のプレッシャーとなるような人とは少しだけ距離を置くことで、大手病を断ち切りましょう。
また、SNSなども注意です。周りの就活生の内定自慢などは、大手病を引き起こす原因です。
もちろん、「大手入れないとヤバイ」みたいな根拠のない書き込みなどもありますので、SNSや2ちゃんねるなどは、見ない方が得策でしょう。
日本には中小企業がほとんどだと知る
先ほども言いましたが、日本における大企業の割合は0.3%です。
大企業以外に目を向けることで、内定が取れる確率も一段と上がりますし、就活を有利に進めることができます。
「認知度の高い企業=良い」の思考を捨てる
変化の激しい時代に、「認知度」など何の意味も持ちません。
いくら有名でも、時代の流れに取り残されていては、業績も下がる一方。
逆に、小規模中規模企業は、スピード感があり、時代の変化に対応することが可能なのです。
良し悪しは認知度ではなく、あなたの軸で決めましょう。
一回就活から離れるのも良し
大手病のまま就活をしていると、すごく疲弊してしまいます。
そうしたときは一度就活から離れるのも1つの手です。
自分を見直す時間にしたり、好きな人と好きなことして自分の軸を確認したり、就活を0から見直してみたり、
就活から離れて、自分がどうなりたいのか改めて考えるのもいいかもしれませんね。
どうしても周りの目が気になってしまう人へおすすめの本
ここまで読んで、「大手病はわかった。でも、どうしても周りの目を気にしてしまうんだ」と言う人もいるのではないでしょうか。
それは悪いことではありません。むしろ、「周りと同じようにしろ!」と小学生のときから教育されてきた私たちには、周りの目を気にしないというのは非常に難しい課題です。
そこで、そんな悩みを解決するための本を紹介します。
これを読めば、「周りが気にならなくなる」「幸せに生きることができる」そんな本です。
それがこちら、『嫌われる勇気』です。
タイトルから、「自己中心的な考え方なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
むしろ、周りと上手に付き合っていくことで、自分も幸せになるという考え方です。
ただ漠然と、「嫌われる勇気を持て!!」という本ではありませんし、「いまいる友達に嫌われろ」とかいうはなしでもありません笑
とりあえず、周りの目をどうしても気にしてしまうという方は一度、読んでみてください
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えーAmazon
嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え [ 岸見一郎 ]ー楽天
まとめ 大手病を脱し、己の人生を生きよ
日本に住んでいると、大手病になってしまうのも仕方ないように思います。
先ほども言いましたが、”周りを気にすることを促す教育”を受けている以上、周りの目は気になってしまいます。
さらには、”偏差値”で大学を比較する受験も、「上に行けば行くほど良い」という思考を生み出しています。(だからこそ、私立有名大学など、ネームバリューのある大学に通っている人は注意ですよ!)
大手病は、教育と受験の名残なのかもしれませんね。
しかし、大手ばかりを受けても、上を見るときりがありません。
大手病のまま社会に出ると、他人と比較し続ける人生になってしまいます。それで、上を見て、「はぁ、自分なんて」と言うのです。
そんなの、多くの人の人生の目的とは乖離しているのではないでしょうか。
自己分析をして、人生の目的を明確にすれば、おのずと、大手病は消え、すぐに内定を獲得できることでしょう。