「あなたの苦手な人はどんなタイプですか?」
これは、就活生が面接でたびたび聞かれる質問です。
この質問に対して、「どんなタイプを言えばいいのかわからない」「素直に言ったら印象が悪いのでは?」と悩んでいませんか?
「答えた『苦手なタイプ』が面接官に当てはまったらどうしよう」などと考えてしまいますよね。
そこで今回は、「面接で、『苦手な人はどんなタイプ?』に答える方法」を紹介していきます。
最後まで読み進めると、完璧な回答を作ることができますので、ぜひ参考にしてくださいね。
面接官が「苦手な人のタイプ」を聞く理由
まずは、なぜ面接官が面接で「苦手な人のタイプ」を聞くのか解説していきます。
面接官の質問には、必ず意図があります。質問の意図を把握することで、企業側が望む答えを出すことができます。
決して嫌がらせではないので、意図を把握してしっかりと対策しましょう。
苦手な人と、どう向き合うかを知りたい
面接官が面接で「苦手な人のタイプ」を聞く理由の1つ目は、苦手な人とどう向き合うかを知りたいからです。
同じような偏差値、同じような目標、同じようなライフスタイルの人が集まる学校と違い、社会に出ると様々な人間がいます。
もちろん、一緒に仕事する人が苦手なタイプの人というケースも珍しくありません。
そんなときに「苦手だからできません」という人材は、会社にとってお荷物です。
「苦手なタイプは?」「そのタイプの人とのエピソードは?」と聞くことで、苦手な人との向き合い方を知りたいのです。
苦手なタイプから、あなたの価値観を知りたい
面接官が面接で「苦手な人」を聞く理由の2つ目は、あなたの価値観を知りたいからです。
就職活動とは、企業と学生とのマッチングです。「優秀なら内定」というわけではなく、「優秀だけど価値観が合わない」という理由で不採用になります。
それほど、就活において価値観と言うのは重要なのです。
例えば、真面目な雰囲気の企業の面接で「ルールに従ってばかりの人が苦手なタイプです。」と答えれば、それは落ちます。企業側にとっても学生側にとっても、採用して得なことがないからです。
そういった価値観を見極めるためにこの質問をするのです。
素直か知りたい
面接官が面接で「苦手な人」を聞く理由の3つ目は、素直か知りたいからです。
答えにくい質問に対して、自分の意見を持って答えることができるというのは、入社後もしっかりとモノが言える人材です。
企業にとって、そういった「YESマンにならない人材」は貴重なのです。
「苦手な人のタイプ」を選ぶコツは?
ここでは、「苦手な人のタイプ」を選ぶポイントを紹介していきます。「苦手な人のタイプ」が見つからない場合や、悩んでいる場合はぜひ参考にしてくださいね。
「苦手な人のタイプ」なんでもいい。”理由を説明できるなら”
「苦手な人のタイプ」を選ぶコツですが、 ”あなたが理由を説明できるなら” 実際は誰でもいいです。
面接官が知りたいのは、「苦手な人とどうやっていくのか」の部分の方が大きいので、「どんなタイプが苦手か」で評価が大きく変わることはほぼありません。
ですので、説明できればどんなタイプでもいいのです。
素直に選ぶのが1番のポイント
「苦手なタイプ」を選ぶコツは、素直に選ぶことです。
「企業に合わせて苦手なタイプの回答を変える」という人もいるかと思いますが、ウソをついて入った企業では価値観が合わず、企業側もあなたもツラいだけです。
企業に合わせる必要はありません。素直に、自分の軸をもって回答しましょう。
次では、「素直に自分の苦手なタイプを探す方法」を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
「苦手な人のタイプ」を探すには「自己分析」
「あなたの苦手な人」を知るには、まず、自分のことを知らなければなりません。
「自分はどのような人を苦手とするのか」「今まで苦手としてきた人たちの共通点はなにか?」など、あなたの人生を振り返る必要があります。
「自分のことは自分が一番よくわかってるはず!」と思うかもしれませんが、実は、人間は自分のことは自分ではわからない生き物なのです。
「あなたの苦手な人のタイプを知る」には、自己分析が必須です。もっと言うと、就活には自己分析が必須と言われています。
自己分析がまだ完了していない人は、まずは自己分析から始めましょう!
「苦手な人のタイプ」を伝えるときのポイント
ここからは、「苦手な人のタイプ」を伝えるときのポイントを紹介します。
重要なのは「どんなタイプが苦手か」よりも「なぜ苦手」で「どう対応するか」
就活生が面接でありがちなのが、「what」を重視してしまうことです。
この「苦手な人のタイプは?」の質問であれば、「こんなタイプが苦手」に重きを置いてしまう傾向にあります。
ですが、実は就活の面接で大切なのは、「なぜ苦手とするのか?」そして「どう対応するのか?」つまり「why」と「how」の部分なのです。
ですので、「なぜ?」「どのように?」に時間をかけて回答を作りましょう。
エピソードでオリジナリティを出す
ただ「なぜ苦手とするのか」「どう対応するのか」を伝えるだけでは、面接官の印象には残りませんし、根拠も説得力もありません。
例えば、
上の2つでは、どちらが説得力があるでしょうか。具体的なエピソードがある後者ですよね。
また、「苦手なタイプ」を回答する際には、後者の最後の文のように、「相手のせいにしすぎず、自分にも非があったのではないか」と回答すると、良い回答になります。
「苦手な人のタイプ」を伝えるときの2つの注意点
ここからは、「苦手な人のタイプ」に答えるときの注意点を紹介していきます。
「なぜ苦手?」「どのように対応する?」を必ず入れる
ただ苦手なタイプを言うだけでは、”愚痴”になってしまいます。面接は愚痴の場ではありません。
面接官の質問の意図も把握し、「なぜ?」「どのように?」に重きを置いた回答にしましょう。
「苦手なタイプはありません」や「ウソをつく」はNG
面接において、「ありません」や「ウソの回答」は絶対にNGです。
「面接の対策をしてこなかったのだな」と思われてしまいます。
しっかりと準備し、絶対にこれらの回答をしないようにしましょう。
面接で答える「苦手な人のタイプ」の3つの構成
「苦手な人」を伝える上での、3つの構成を紹介していきます。
まずは結論から
就活の面接においては、どんな質問でも当てはまる構成です。
結論を先に述べ、簡潔に相手に伝えることは、面接の基本と言えるでしょう。
この質問であれば、「私の苦手なタイプは○○です」が結論になるので、これを始めに持ってきましょう。
エピソードを話す
続いて具体的なエピソードを話しましょう。
「なぜ?」「どのように?」に、独自のエピソードを出すことで、説得力が出ます。
面接官の記憶に残るような、オリジナリティがあるとかなり高評価ですよ。
企業でどう生かせるか
最後に、就職後にどのように活躍することができるかPRすることができると完璧です。
のように締めると、自己PRまでできてパーフェクトです。
「苦手な人のタイプ」まとめ
ぜひこの記事を参考に、完璧な「苦手な人のタイプ」の答えを完成させましょう。
「私が苦手なタイプは○○です。なぜなら△△△△△△△です。ですが、私は苦手なタイプの人とでも◇◇◇◇◇◇のように対応することができます。ですので、採用後は□□□のような場面で活躍できます。」