「いまのあなたの課題は?」
これは、就活生が面接でたびたび聞かれる質問です。
ですが、「どんな課題を言えばいいのかわからない」「課題が見つからないんだけど、どうすればいいの」と悩む学生が非常に多いのが現状です。
そこで今回は、「面接で、『あなたの課題は?』に答える方法」を紹介していきます。最後まで読み進めると、「あなたの課題は?」に対する完璧な回答ができますので、ぜひ参考にしてくださいね。
面接官が「あなたの課題」を聞く理由
まずは、なぜ面接官が面接で「あなたの課題」と聞くのか解説していきます。
面接官の質問には、必ず意図があります。質問の意図を把握することで、相手が望む答えを出すことができます。
メタ認知できる学生か知りたい
面接官が面接で「あなたの課題」を聞く理由の1つ目は、メタ認知できる学生か知りたいからです。
「メタ認知」とは、「自分のことを第三者的視点から観察できる能力」で、要は、自分のことを客観的に見れているかということです。
研究では、この「メタ認知」の能力が高い人ほど、自分自身を冷静に見られるため、高い目標の設定やそれを達成する力、問題解決能力なども高いということがわかっています。
単純に言ってしまうと、「メタ認知能力が高い=良い人材」という傾向があるのです。
自己分析ができているか知りたい
面接官が面接で「あなたの課題」を聞く理由の2つ目は、自己分析ができているかを知りたいからです。
就活では自己分析が必須になります。就活の大半は自己分析で決まると言っても過言ではありません。
特に、長所短所や、課題などは自己分析をしなければ答えることが不可能です。
「あなたの課題」を問うことで、学生の自己分析の程度を測り、就活にどの程度力を入れているかを見極めているのです。
成長していける人材かを知りたい
面接官が面接で「あなたの課題」を聞く理由の3つ目は、成長していける人材かを知りたいからです。
成長する人とは、常に自分の課題を把握し、課題克服に向かって行動できる人です。
ですので、「あなたの課題」を問うことで、「課題を把握できる人間か、成長していく人間か」を見極めています。
「あなたの課題」を選ぶコツは?
ここでは、「あなたの課題」を選ぶポイントを紹介していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
社会人になる上での課題を選ぶ
就活で「あなたの課題は?」と聞かれて、「顔のニキビが消えないことです」と言ったらどうなるでしょうか。
「あなたの課題は?」という質問の意図は、「成長していける人材か」です。
「ニキビを治したい!」と言っている人が、社会的に成長できそうに見えますか?なりませんよね。
企業側も、ニキビのことを言われたら、「そういうことじゃないんだよ!」とツッコミます。
社会人になる上での課題を提示しましょう。
克服中のものや、力の入れている課題にする
「あなたの課題は?」と聞かれた後、ほぼ必ず、「その課題について何か具体的な対策や努力はしていますか?」と聞かれます。
このときに「していません」と答えるわけにはいきませんよね。
ですので、現在力を入れていることを課題にすると良いでしょう。
例えば、最近早寝早起きを頑張っているのであれば、「私の課題は”時間の使い方”です。そのため、現在は規則正しい生活を心がけ、1日の生産性向上を図っています。」と答えることができますよね。
「将来的にこうしたいなぁ」という課題よりも、「今頑張っている課題」を選びましょう
「課題」は短所だけではない
「あなたの課題」と聞かれると、どうしても「短所」が思い浮かびますが、ムリに短所を選ぶ必要はありません、
例えば、「私の課題は、コミュニケーション能力です。普段から人とのコミュニケーションが得意で、初対面の人と打ち解けることができます。この長所に更なる磨きをかけ、御社に入社後も活躍できるよう、初対面の方との交流の場を意識的に増やしています。」
このように、「長所をさらに伸ばす」というアピール方法もあります。
「課題」を探すには「自己分析」
「あなたの課題」を知るには、まず、自分のことを知らなければなりません。
「自分は何が苦手か」「何を磨き、将来的にどんな人間になりたいのか」を振り返る必要があります。
「自分のことは自分が一番よくわかってるはず!」と思うかもしれませんが、実は、人間は自分のことを自分ではわからない生き物なのです。
「あなたの課題を知る」には、自己分析が必須です。もっと言うと、就活には自己分析が必須です。
自己分析がまだ完了していない人は、まずは自己分析から始めましょう!
「あなたの課題」に答えるときの2つの注意点
ここからは、「あなたの課題」に答えるときの注意点を紹介していきます。
「どんな課題か」よりも「なぜ?どのように?」に重きを置こう
「あなたの課題は?」の質問のあとすぐに「なぜその課題なのですか?」「どのように課題を克服していますか?」と必ず聞かれます。
どうしても「どんな課題か」に重きを置いてしまいがちですが、それよりも、「なぜ?どのように?」に時間をかけましょう。
「ありません」や「ウソ」はNG
面接において、「ありません」や「ウソの回答」は絶対にNGです。
「面接の対策をしてこなかったのだな」と思われてしまいます。
しっかりと準備し、絶対にこれらの回答をしないようにしましょう。
面接で答える「あなたの課題」の3つの構成
「あなたの課題」を伝える上での、3つの構成を紹介していきます。
まずは結論から
就活の面接においては、どんな質問でも当てはまる構成です。
結論を先に述べ、簡潔に相手に伝えることは、面接の基本と言えるでしょう。
この質問であれば、「私の課題は○○です」が結論になるので、これを始めに持ってきましょう。
エピソード
続いて具体的なエピソードを話しましょう。
「なぜその課題か」に、独自のエピソードを出すことで、説得力が出ます。
面接官の記憶に残るような、オリジナリティがあるとかなり高評価ですよ。
企業でどう生かせるか
最後に、就職後にどのように活躍することができるかPRすることができると完璧です。
「自分は○○という課題があります。なぜなら△△△△△△△です。現在は◇◇で課題の克服に努めています。ですので、採用後は□□□のような場面で活躍できます。」
のように締めると、自己PRまでできてパーフェクトです。
「あなたの課題」まとめ
ぜひこの記事を参考に、完璧な「あなたの課題」の答えを完成させましょう。